やしちの読書レビュー

元大型書店コミックフロア責任者によるレビューブログ

東方茨歌仙 8巻

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こんにちは、やしちです。

 

今回は「東方茨歌仙 8巻」の感想を書いていきます。

 

オムニバス形式で登場人物が多い漫画なので、それぞれのエピソードについて簡単なあらすじと感想を書いていきます。太字があらすじです。

「もくじ」

天高く神社肥ゆる秋

秋といえばお祭り、お祭りといえば神社、神社でお祭りといえばショバ代ということで、縁日は神社の貴重な収入源と語る霊夢

 

神社で屋台を出すのが妖怪でやってくるお客さんは人間。これ人間側は知ってるのかな。パッと見はかわいい女の子たちですし。

 

盛大に告知をするも神社にやってくる人はいません。これには屋台を出すためにショバ代を払っている河童たちもご立腹。

 

もはや立場が逆転してます。お金が絡むと人間も妖怪もないのが幻想郷のオキテ!

 

原因がを確かめるべく里へ向かう魔理沙。しかしあまりの空腹から途中で戻ってきてしまいます。後から向かった霊夢も帰ってこない。

 

屋台でモリモリ食べる魔理沙かわええ。

 

原因を突き止めた一行は里の人間に対して派手に解決するところを見せ付けます。再度縁日を開いて屋台を出していた河童たちも大満足。

 

霊夢とにとりの信頼が回復できてよかったけれど、やっぱり縁は金やなって。

閃光が起こすのは雪か神か

すごい雪の量で神社を雪かきすることになった霊夢魔理沙。暗いので霊夢が明かりを取りに行きます。程なくして魔理沙の後ろでピカッと光が。しかし誰もいません。

 

ナチュラルに幽霊を疑うあたり、幻想郷の日常は常識では測れません。

 

雪が止み、里へ買出しに行った魔理沙が面白い話を仕入れてきます。昨晩、落雷があった木に冬眠していたヤマネがいました。しかし奇跡的に助かります。

 

さすが幻想郷やで。ここで霊夢が「亡骸に残酷さから目を背ける」と。神社の考えというよりも霊夢の考えでしょうか。ドライです。

 

助かったヤマネを守り神とし、落雷にあった木を使い祠を作ることに。自分には関係ないというも華扇からの助言で何かに気づきます。

 

霊夢は人のアドバイスを素直に受け取りますね。すぐに行動へ移すあたり、活動的です。もう華扇は保護者でいいんじゃないかな。

 

それは祠に神様を宿して博霊神社の分社にすることでした。早苗さんはタッチの差で間に合いません。しかし早苗さんにはどうやら秘策がありそうで…。

 

霊夢も自信家ですが早苗さんも負けていません。霊夢が巫女らしい仕事をしていると違和感しかない。

聖地としての神社

なぜか前回の件から博霊神社の祠のはずなのに早苗さんが雪かきをしています。早苗さんいわく、霊夢はズボラとのこと。里の人にロープウエイを宣伝します。

 

霊夢といい早苗さんといい、冬に巫女服とマフラーで寒くないのか?見てるこっちは「早苗さんの脇hshs」だから無問題なんだけど。

 

博霊神社内守矢分社の雪かきにきた早苗さんとバッタリ出くわす華扇。そこで妖怪の山、聖地について早苗さんの見解を述べます。

 

確かにこちらの世界でも陣地の及ばない場所を「聖地」や「パワースポット」といいますね。さすが早苗さんです。詳しくおじさんにも聞かせてほしい。

 

エネルギーのトラブルでロープウエイが動かないと伝えられる早苗さん。なんとかしてと言われて出したにとりの答えが「間欠泉」でしたしかし維持費は高額になるとも

 

いくら管理してるとはいえ大丈夫なのか?早苗さんの成功させたい気持ちが伝わってきておじさん悶えちゃうよ。かわいい女の子が必死なのは見ていて応援したくなる。

 

ロープウエイ完成で博霊陣者の参拝者を取られることを心配する華扇でしたが、元々そんなものはいないという霊夢。そこで華扇は「これくらい不真面目なほうがいいのかも」

 

この巻はやたらとお金が関わる話が多い。そのことでにとりと天狗たちが本当にいい顔してます。相手は妖怪ですし華扇が疑ってしまうのもうなずける。

そこに妖怪の山があるから

早苗さんと神奈子さまのシーン。いかに守矢神社から見る幻想郷が美しいかを語る早苗さん。しかし、神奈子さまは「美しいだけでは神格は生まれない」となにやら意味深。

 

早苗さんマジ天使。美しい景色を里の人にも見てほしいという気持ちが伝わります。でも神奈子さまには別の思惑もありそうです。神奈子さま、キャリアウーマンみたい。

 

かっぱや霊夢をはじめロープウエイ乗り場は屋台でにぎわいます。しかし、天候不順のため運行見合わせに。屋台は繁盛しますが境内で待つ早苗さんは人が来ないことを心配しています。どうやら運行見合わせを聞かされていない様子。

 

なぜか守矢のロープウエイで博霊のお守りを売る霊夢。早苗さんは不安そうですが霊夢の笑顔がまぶしいです。たくまし過ぎる。娘にならないか?

 

ロープウエイが動かないのはかっぱの仕業と疑う華扇。否定するにとり。見合わせていたのは天狗風のせいと説明する諏訪子さま。その天狗風をご神体?である神奈子さまが退治します。そしてついにロープウエイが動きます

 

なんていうか、壮大なやらせを見た。これどうして早苗さんには教えなかったんだろう。純粋で後々周囲に聞かれたときごまかしきれないと神奈子さまが判断したのかな?

 

かっぱは儲かり、天狗は妖怪としての存在を高め、守矢は神格を高める。それぞれ得をするようにすべて仕組まれていたことに気がついた華扇。博霊神社、そして霊夢の将来を心配します。

 

霊夢はなんだかんだで上手くやっていくと思いますよ、華扇さん。ていうか本当に神奈子さまキャリアウーマンだった。策士過ぎる。

幻想郷を蝕む異常気象

屋敷の周りにたくさんの筍が生えていたからと差し入れする華扇。そのまま筍料理を霊夢魔理沙に振舞います。そこで最近何か変わったことがないかを聞きますが、思い当たる節がない二人。そこで華扇は気候について触れます。

 

華扇さんの割烹着姿は萌える。魔理沙はどこから外の知識を仕入れてくるのだろう。異常気象とか。お酒で顔を赤くしてる魔理沙がかわいい。しかも酔いつぶれてる。おじさんとも飲もうか。

 

迷いの竹林に筍を探しに行く二人。ついてすぐに分かれて探すことにします。そこで幻といわれる「竹の花」を見つけます。しかも今度は光る竹も発見。テンションが高くなる二人。

 

見つけて二人とも相手に教えなきゃと思うあたり、仲良いな。竹が光ることから竹取物語かな、と思いましたが…。

 

順調に迷う魔理沙。何度も同じところをループします。一方霊夢は光る竹を切りたい様子。そこに藤原妹紅が登場し竹を切って中を見てみる霊夢。しかし何も入っていません。

 

もこたん登場。手刀で竹を切るとかスゲーなおい。竹におかしなことがおきていることはもこたんも気がついています。スペシャリストのもこたんもわからないとなると…。

 

霊夢が異常気象について調べていくと手がつけられないほど幻想郷を狂わせていたことが判明。しかしそれは別のお話。

 

外の世界のことは幻想郷にも影響を与えてしまう。結界に守られているとはいえ地続きなので仕方がないのかな?

 

今回はかなり長くなりました。最後まで読んでいただきありがとうございます。余談ですが、私は早苗さん推しです。