『感想』亜人ちゃんは語りたい 1巻
こんにちは、やしちです。
今回は「亜人ちゃんは語りたい 1巻」の感想になります。
「もくじ」
平和な亜人ワールド
絶対数が少ないはずの亜人(『あじん』ではなく『デミ』と呼ぶ)に簡単に会えてしまった主人公の高橋先生。
しかもなぜか女の子3人と女性一人。
サキュバスやデュラハン、雪女、そしてバンパイア。どれも伝承や御伽噺に出てくる、その中ではどちらかといえば「畏怖」の対象とされるものたちです。
コミック内ではそれぞれの亜人特有の悩みに先生が人間として相談に乗る。あとは先生の質問に亜人ちゃんたちが答えます。
バンパイア(ひかり)ちゃんの場合
いまどきの女の子でいつも明るい女の子です。でもどこか子供っぽい。先生に「今まで恋したことがない」とか相談できるあたりが凄い。
血を吸いたい欲求はあるものの、実際に直接人から吸うことはありません。国から毎月支給されている血液パックで足りるとのこと。
献血がはかどるな。
双子でしっかりものの妹がおり、普段はケンカが絶えないのですが本心では姉を気遣うやさしい女の子です。
先生に髪型を「かわいい」といわれたときにひかりの顔が赤くなるのですが、ここ萌えポイント高いですよ。
あの髪型はどういう仕組みなんだろう。
デュラハン(京子)ちゃんの場合
頭と体が分離しているデュラハンの京子ちゃん。第一印象からなのかクラスメートと距離を感じているようです。
デュラハンは亜人のなかでも少ないようで、世界に3人しかいません。
ともすれば同級生がどのように接すればいいのか悩むのも分かる話ではあります。
彼女は亜人特有の悩みというよりも(そこはたくましく試行錯誤している)人付き合いという内気な新入生が持つ悩みですね。
それがデュラハンということで拍車をかけてしまいました。
甘えたがりなデュラハンちゃんは先生に頭を抱きしめてもらいますが、そのシーンをひかりに見られてしまいます。
このときのひかりの悪い顔がもうバンパイアです。
この一件があったからなのか、高橋先生のことを好きになった京子ちゃん。ひかりの悪巧みによってデートすることに。
体はひかりの家に置き、頭を先生が抱える形です。たくましい腕が好きなんでしょうね。先生は筋肉質な体格です。
楽しそうな京子に腹を立てたひかりはあろうことか京子の胸のトップをピンポンします。
いいぞもっとやれ。
サキュバス(佐藤せんせい)の場合
相手をエロイ気持ちにさせるサキュバスの佐藤せんせい(彼氏ナシ)。
先生にその気持ちがなくても催淫してしまうやっかいな?性質を持っています。しかしある程度自制もできるようです。
しかし意識を失うと勝手に催淫効果が周囲に及んでしまいます。そのため集合住宅はNG。山の中のボロ家に住まざるを得ません。
この時点で一番日常生活に支障をきたしている亜人ちゃんはサキュバスなんじゃないかなと思ったり。
ある日つまずいて転びそうになったところを高橋先生に助けられます。手に触れても平静を保っている先生を好きになります。
天性の女たらし。
実は高橋先生、ばっちり催淫されているのでした。佐藤せんせいはサキュバスでなくてもエロイと思う。でかい(確信
雪女(雪)ちゃんの場合
スーパー内気な雪女の雪ちゃん。
お手洗いに行こうとしたところ自分が悪く言われているのを聞いてしまいます。
ここまでであれば学校生活で亜人ちゃんでなくともありえることでありますが、雪はそれを自分が『亜人』だからと思ってしまう。
もうね、悪く言われるのは9割ひがみなんですよね。
それを相談された高橋先生はいっそう亜人ちゃんたちを守らねばと思うわけですよ。先生は女たらしだけど性格イケメンです。
こんな先生いたら高校生活からいじめは減るのにね。
それをこっそり聞いてしまったひかりは陰口を言っていた二人に突撃します。この子スゲーよ。
周囲の人間に普段助けられていることをしっかり分かっているからできるんですよね。
最後は雪ちゃんと陰口を言っていた二人は和解できたようです。
高橋先生に相談しよう
というわけで、先生は亜人ちゃんたちを集めます。何かあったら高橋先生か佐藤せんせいに相談しろよと。
ここで佐藤せんせい、自分も相談する側が良かったなと思ったり。
そうだよね。先生も亜人として特別な悩みを抱えているし、亜人以外のなやみ(主に高橋先生絡み)もありますからね。
ここでひかりの発言から佐藤せんせい以外のハグ大会に。
最後に京子の体のほうをハグしたのですが、あまりの胸の大きさに飛び上がる先生。先生、女性経験ないのでしょうか。
そのときあげた奇声に真っ先に質問をする佐藤せんせい流石です。ていうかこの人ダメだ。普通にエロイです。サキュバスです。
編集後記
亜人という種族が人間社会に溶け込んだ世界のお話。
特有の悩みもありますがそれだけではなく、私たち人間も持つ悩みが亜人であることで大きくなってしまう。
ひかりのように明るく毎日を過ごせる人ばかりではないですからね。雪のように内気になってしまうのが普通ではないでしょうか。
出版後すぐ話題になって重版も早いコミックだったことを覚えています。なるほど、確かに面白い。
「萌え」や「かわいい」部分もありますが、それよりもまるで亜人が実際にいるかのように思えてしまう、その彼女たちの一端を垣間見れるようなところが面白いです。
リアリティがありました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。